保護者や地域の方に「この園なら安心」と思ってもらうために、ビジュアルデザインはとても大切な役割を担います。配色やフォント、写真選びから、園の個性を表現するためのヒント、気を付けたい失敗例まで、保育園デザインのポイントをご紹介します。
保育園のホームページや印刷物をデザインする際、まず大切なのが「色選び」です。色は見る人の気持ちに大きな影響を与え、園のイメージや雰囲気を左右します。たとえば、ナチュラルな雰囲気を伝えたいならグリーンやベージュ、元気で明るいイメージを出したいならオレンジやイエローなどが効果的です。ただ好きな色を集めるだけでなく、園の方針や伝えたい雰囲気に合わせて配色を決めることがポイント。また、主役となる「テーマカラー」を1色決めて、他の色はその色を引き立てるサブカラーにするのがおすすめ。色数を絞ることで、ページ全体に統一感が生まれ、見る人にもやさしく伝わります。Webサイトの場合は、背景と文字のコントラストをしっかりつけて、見やすさや読みやすさも意識しましょう。
園のホームページやチラシで意外と見落とされがちなのが、フォント(書体)と文字の組み方です。フォントの選び方ひとつで、全体の印象がガラッと変わります。たとえば、丸みのあるやさしいフォントは親しみやすさや安心感を、手書き風のフォントは温かみや個性を演出してくれます。逆に、細すぎたり装飾が強すぎるフォントは、読みにくくなることも。園の雰囲気や伝えたいイメージに合ったフォントを、見出しと本文で使い分けるのがコツです。
また、行間や文字の大きさにも配慮しましょう。特にスマホで見た時に窮屈にならないよう、余白をしっかり取ることで、情報が伝わりやすくなります。「読みやすさ」と「自分たちらしさ」を両立できる文字組みを意識しましょう。
保育園の魅力を視覚的に伝えるために、写真やイラストの活用は欠かせません。実際に園で過ごす子どもたちの自然な表情や、イベントの様子、先生方のやさしい雰囲気など、リアルな写真は保護者に安心感を与えます。また、イラストを加えることで、親しみやすさや園の個性も演出できます。イラストは、独自キャラクターや園のモチーフを取り入れるのもおすすめです。
ただし、写真は画質が良いものを選び、構図や明るさにも注意しましょう。ごちゃごちゃと写真を並べすぎると、かえって印象がぼやけてしまうので、「この写真で何を伝えたいか」を意識してセレクトすることが大切です。イラストと写真をバランスよく使うことで、園のストーリーがより伝わりやすくなります。
見やすくて伝わるWebサイトやパンフレットには、必ず“考えられたレイアウト”があります。レイアウトとは、写真や文字、イラストなどの配置バランスのこと。たとえば、重要な情報は上部や中央に置き、次に知ってほしい内容を順番に配置することで、読む人が迷わず情報を受け取れます。スペースや余白をしっかり取り、窮屈な印象にならないよう注意することも大切です。
また、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットで見たときもレイアウトが崩れないように意識しましょう。最近はレスポンシブデザインといって、どんな端末でも見やすいレイアウトが求められています。複雑な技術がなくても、テンプレートを活用すれば簡単に整えることができますので、初心者の方もぜひ挑戦してみてください。
保育園のブランディングでまず意識したいのが、「この園らしさ」を一目で伝える色やモチーフの存在です。園の理念や大切にしていることを振り返ってみましょう。自然とのふれあいを大事にしているなら、グリーンや木、葉っぱ、花などのモチーフ。元気いっぱいの園児たちが自慢なら、明るいイエローやオレンジ、リズム感のあるパターンも似合います。
こうしたコンセプトカラーやモチーフをロゴやサイト全体、配布物に統一して使うことで、「この園といえばこの色、このイメージ」と覚えてもらいやすくなります。迷ったら職員みんなでアイデアを出し合うのもおすすめ。自分たちらしい色やモチーフが決まれば、デザイン作業もぐっと楽しくなります。
どんなにきれいなデザインでも、そこに「園のあたたかい雰囲気」がなければもったいないですよね。園児の自然な笑顔や、先生たちが子どもに寄り添う様子など、日々の“素の表情”をしっかり伝えることがブランディングの要です。写真だけでなく、イラストで園の日常風景を描いたり、動画で園内の様子を見せるのも効果的。スタッフ紹介に好きなことやひと言コメントを添えるなど、ひと工夫で親しみやすさもUPします。
保護者が「ここなら安心して預けられる」と感じるのは、きっと“人”の温かさが伝わったとき。肩ひじ張らず、自然体で園の雰囲気を見せることが、信頼感を築く一番の近道です。
たくさんの保育園の中から自園を選んでもらうためには、ちょっとした「個性」や「オリジナリティ」が大きな武器になります。他にはないオリジナルキャラクターを作ったり、園児や保護者と一緒に壁画や季節の飾りをデザインして、その写真をサイトやパンフレットに載せるのも素敵です。また、毎月の行事や園だよりにオリジナルのアイコンや手描きイラストを使うのもおすすめ。デザインに手作り感を加えるだけで、ぐっと親しみやすくなります。
「うちの園っぽさ」を大事に、職員みんなのアイデアを取り入れて、見ている人が“楽しそう!”と感じる工夫を盛り込みましょう。小さなこだわりが大きな差別化につながります。
保育園のWebサイトでよく見かけるトラブルの一つが「色と文字の組み合わせによる見にくさ」です。たとえば、背景色と文字色が似ていてコントラストが弱い場合、大切な情報も目に入りづらくなってしまいます。子ども向けにカラフルにしたい気持ちはとても分かりますが、色を使いすぎたり、ポップな色同士をぶつけてしまうと、全体がごちゃごちゃした印象に。
特に高齢の保護者や、スマホで閲覧する人にも配慮した配色選びが大切です。対策としては、文字と背景のコントラストをしっかりと確保し、黒・白・グレーなどベーシックな色も上手に使いましょう。装飾に頼りすぎず、読みやすさを第一に考えることで、誰にとっても親切なサイトになります。
ページごとに色やフォント、写真の雰囲気がバラバラになっていると、閲覧者は「この園、本当に一つの組織?」と感じてしまうこともあります。これは、担当者がページごとに違うデザインを選んでしまったり、更新のたびに素材が変わることで起こりがちです。統一感のないサイトは、せっかく伝えたい園のイメージが薄れてしまい、信頼感や安心感も損なわれかねません。
対策として、あらかじめ「園のテーマカラー」や「使うフォント」「写真のテイスト」などのガイドラインを決めておきましょう。誰が更新してもデザインに一貫性が生まれ、ブランディングにもつながります。小さな工夫ですが、見る人の印象がぐっと良くなりますよ。
保育園のWebサイトに掲載する写真は、とても重要なポイントです。ところが、画質が悪かったり、ピントが合っていない写真をそのまま載せてしまうケースも意外と多いものです。また、同じような写真が並びすぎてどれも印象に残らなかったり、写真と文章の位置関係がバラバラで読みづらい…なんてことも。写真は、園の魅力を伝える大切な“看板”です。できるだけ明るく自然な表情、活動している様子が分かるものを選び、トリミングや明るさ補正などの簡単な編集も心がけましょう。
配置は、文章との関係を意識して、「この写真はこの内容の説明」という対応を意識すると、伝わりやすくなります。一つひとつの写真に“伝えたい意味”を持たせて選びましょう。
保育園のブランディングを考えるうえで、ビジュアルデザインの力はとても大きなものです。きれいなデザインやおしゃれな配色だけではなく、園の“らしさ”や“あたたかさ”を伝えることで、保護者や地域の方に安心感や信頼感を持ってもらうことができます。
これからも園の特色や保護者の声を大切にしながら、時代やニーズの変化にも柔軟に対応していくことが、信頼される保育園づくりのポイントです。あなたの園らしさを、ぜひビジュアルで発信してみてください。
近年、保育園・幼稚園を取り巻く環境は大きく変化しており、ホームページは集客・採用において重要な役割を担っています。
これまでのように「近所だから」「兄姉も通っていたから」という理由だけで入園を決める時代は終わり、保護者はWeb検索を通じて複数の園を比較し、信頼できる園を見極める時代に変わっています。
同時に、慢性的な人材不足を抱える園にとって、ホームページは保育士採用の第一歩でもあります。だからこそ、ただ見た目がきれいなだけでなく、保護者の心をつかみ、求職者に「ここで働きたい」と思わせる内容設計が必要不可欠です。
当メディアでは、入園希望者・採用希望者の増加や、検索順位で上位表示など、明確な成果を出しているホームページ制作会社を厳選して紹介していますので、下記の比較表から、貴園に合った制作会社をぜひ見つけてください。
ホームページ作りで失敗したくないなら、保育園・幼稚園のホームページの実績がある制作会社に依頼するのがポイント。保育業界についての知識をもとに、園や保護者のニーズに合ったホームページを制作してくれるでしょう。
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