ホームページ制作をフリーランスに依頼するメリット・デメリット

ホームページ制作は、個人で活動するフリーランスが活躍している分野です。必ずしも制作会社に依頼しなければいけないということはありません。フリーランスは企業とは異なる特徴があります。ここでは、フリーランスにホームページ制作を依頼するメリット・デメリットを解説します。フリーランスに依頼するときの注意点もまとめましたので、参考にしてください。

フリーランスに依頼するメリット

費用が安くおさえられることもある

大手制作会社と比べ、フリーランスは固定費が少なく、柔軟な価格設定が可能です。また、中間マージンがないため、直接交渉によってコストを抑えられる可能性もあります。必要な機能に絞った提案をしてもらえるため、無駄な支出を避けられます。

経験豊富なフリーランスであれば、制作プロセスを効率化しているため、時間とコストの削減も可能です。小規模プロジェクトや予算の限られた案件では、フリーランスを活用しているケースが少なくありません。

フレキシブルな対応が見込める

フットワークが軽いため、大手制作会社と比較して柔軟なスケジュール調整や迅速な仕様変更に対応できることが多いです。臨機応変にカスタマイズや修正に応じやすく、直接コミュニケーションを取りながら細かな調整ができます。個人の裁量が大きいので、緊急の依頼や急な仕様変更にも柔軟に対応できる可能性が高いです。個人の技術とモチベーションを活かした、きめ細かなサポートが期待できます。

フリーランスに依頼するデメリット

質がピンキリ・制作以外のスキルが弱い

仕事の品質は、個人の技術力や経験に大きく依存します。高品質な仕事を提供するフリーランサーもいれば、期待に沿わない結果となる場合もあります。また、対応できる範囲が限定的です。デザインやコーディングなどの制作スキルは高くても、プロジェクト管理、マーケティング戦略、SEO対策などの付随するスキルが不足していることがあります。制作後のサポートや保守、アップデートなどの長期的な対応が不十分になりがちです。

途中で放棄されるリスクがある

フリーランスには、プロジェクトの放棄リスクがあります。個人事業のため、体調不良で連絡が取れなくなったからといって、別のスタッフに代わってもらうことができません。また、別の仕事を優先されたり、モチベーションが低下したりといった理由で、突然作業を中断される可能性もあります。契約内容が曖昧な場合、法的な対応も難しく、プロジェクトの継続が危ぶまれます。納期遅延や制作途中での中断により、ビジネスチャンスを逃したり、追加の制作コストが発生するリスクも考慮しておかなければいけません。

フリーランスに依頼する前に知っておくべきこと

項目別に明確な見積もりを要求するべき

依頼する前に見積もりを提示してもらうのが一般的です。このとき、項目別の明確な見積もりを提示してもらいましょう。プロジェクトの全体像と各工程にかかるコストを把握できます。具体的には、デザイン、コーディング、コンテンツ作成、SEO対策、ドメイン・サーバー設定などの項目ごとに費用を明記してもらってください。

また、追加作業や修正にかかる費用、納期、支払い条件なども明確にしておくべきです。これにより、予期せぬ追加費用の発生を防ぎ、プロジェクトの進行を円滑にすることができます。

見せかけの実績に注意

一見印象的な実績が掲げてあっても、実際には誇張や虚偽の実績の可能性があります。たとえば、ポートフォリオに掲載されている作品が、実際には制作に関与していないものやテンプレートを少し修正しただけのものというケースに注意してください。著名な企業のロゴを無断で使用したり、架空の顧客の案件を列挙して、経験や実力を偽装することもあります。SNSではフォロワー数や「いいね」の数を購入して人気や信頼性を装う人もいます。具体的な制作プロセスや担当範囲を詳しく質問することで、見せかけの実績を見抜くことが大切です。

替えがききにくい

替えがききにくいということは意識しておかなければいけません。個人の技術やスタイルに強く依存しているため、プロジェクトの途中で問題が発生したり、期待通りの成果が得られない場合でも、途中で別のフリーランサーに替えることが困難です。替えたとしても、前任者の作業内容や進捗状況を理解するのに時間がかかり、追加のコストや納期の遅延につながりかねません。独自のコーディングスタイルや使用技術が異なる場合は、スムーズな引き継ぎが難しくなります。フリーランスを選ぶ際は、プロジェクト完了まで責任をもって対応できる人材を慎重に選定することが重要です。

フリーランスに依頼するなら選定眼が必要

ホームページの制作をフリーランスに依頼すると、コストや納期などの面でメリットが得られる可能性があります。コンパクトな依頼にも柔軟に対応してくれるのもメリットです。ただし、途中で放棄されたり連絡が取れなくなるといった重大なリスクもあります。フリーランスと契約する際は、業務委託契約を結ぶことが大切です。フリーランスはリスクが高いため、選定眼に自信がない場合は、制作会社に依頼することをおすすめします。実績にある制作会社なら、質も担保でき、リスクも低いです。

どんな会社にホームページを作ってもらうべき？