保育園・幼稚園のホームページ制作の費用相場は？

ホームページ制作において最も気になるポイントの一つに「費用相場」があります。ホームページ制作はどれくらいの品質のものをどこまで作り込むかによって費用が大きく変わりますので、一般的な費用相場を把握しておくことは非常に重要です。どこまでこだわったものにするかを検討するためにも、何にどれくらいの費用がかかるのかを知っておくようにしましょう。ぜひこのページを読んでいただき、ホームページ制作の参考にしてください。

幼稚園・保育園のホームページ制作の費用は？

ホームページは世の中のあらゆる企業が制作しており、企業そのものや商品・サービスなどに関する情報発信を行っています。幼稚園や保育園に関しては「どんな園か」「どういった活動をしているか」「入園児募集」などの情報を発信することになると思いますが、ホームページ制作にかかる費用は一般的なホームページ制作と異なるのでしょうか。

一般のホームページ制作とそれほど変わらない

ホームページ制作にかかる費用は業界や業種によって異なるということは基本的にありません。したがって、幼稚園・保育園のホームページだから一般的なホームページ制作よりも高い、もしくは安いなどということはありません。

ホームページ制作の費用は「全部でいくつのページを作成するのか」「どこまでデザインにこだわるのか」「特別な機能を付けるのか」などといった要素で決まりますので、まずはホームページ制作の目的を明確にいたうえで「どんなホームページにするのか」を定めるようにしましょう。ここがぶれてしまうと制作会社から提示される費用感が適切なのかどうかの判断もしづらくなりますし、園としてどれくらいお金と時間をかけることができるのかも大きく変わってくるのではないでしょうか。

また、一般的にはホームページ制作にかかる費用としては「制作時に必要となるイニシャルコスト」と「制作後に必要となるランニングコスト」の大きく２通りがあります。

費用に関する注意点

ホームページ制作に関する費用をトコトン抑えようと思うと、初期費用は無料～10万円程度で依頼することが可能です。これくらいの規模のホームページであればいわゆる「ＬＰ」（ランディングページ）のような1枚もののホームページになってしまいますが、1週間～1か月という短期間で公開することができるでしょう。また、複数のページを設けたホームページであってもテンプレートを活用することで安く制作できる可能性があります。既にあるデザインを使って制作するためコストを抑えることができますが、オリジナル性が低くなってしまう点には注意が必要です。

ホームページ制作は制作会社が対応するのにかかる「工数」がどれくらいかによっても費用が変わってきてしまいます。要は「手がかかればかかるほど高い」という風なイメージですので、園側で何も用意せず丸投げしてしまうとその分工数がかさみますので、どうしても費用が高くなってしまいます。さらにデザインにこだわる・コンテンツとしての内容にこだわるなど、丸投げではないものの作り込みに工数がかかるようなホームページ制作であっても費用はかさんでしまうでしょう。この辺りは「目的を達成するためにどこまでこだわるか」を踏まえて考えましょう。

また、イニシャルコストを安く抑えられたとしても毎月かかる運用コストが高い契約だと、その後の固定費負担が重くなる可能性があります。制作費用だけでなく、運用費がどれくらいかかるのかも含めて検討しましょう。

保育園 Web 制作費用の相場と比較タイプ

保育園・幼稚園のホームページ制作費用は、 構成や制作タイプによって大きく変わります。相場をまとめると以下のようになります。

• テンプレート型：5万円〜20万円程度 … 汎用テンプレートを流用した制作。
• オリジナルデザイン：30万円〜80万円程度 … ユニークな構成やデザイン。
• 文章・写真撮影込み：70万円〜120万円程度 … プロ撮影とライティングが含まれる場合。
• 無料ツール利用：0円〜 … 制約・広告表示あり／機能は限定的。

費用幅の理由：なぜ5万円〜120万円と見積もり差が生じるのか？

ページ数、デザインカスタマイズ度、撮影・原稿制作の有無、さらには CMSやスマートフォン対応の機能追加など、工数が増えるほど見積もり金額も上がります。 特に、「丸投げ」で素材も原稿も依頼する場合は、制作会社側の負担が大きくなり、 費用は高額になる傾向があります。

制作費用の内訳を徹底解説

見積書では以下の要素ごとに料金が明記されているか要確認です：

主な内訳一覧：

• 企画／構成設計費
• デザイン制作費（トップ／下層ページ）
• HTML／WordPressなどのコーディング費
• レスポンシブ対応・スマホ最適化
• 文章ライティング・コピー作成
• 写真撮影・画像処理
• SEO対策、運用マニュアル

ページ数・追加機能で違う費用目安

単一のLP（1ページ）で済む場合と、募集案内や年間行事、ブログなどを複数設ける場合では費用が変わります。 お問い合わせフォームや多言語化、見学予約システムなどの機能が増えると ページ単価および全体工数が増え、相場はさらに上がります。

丸投げだと高くなる理由と自園準備で節約できるポイント

園側で写真や文章を用意すると、素材制作コストと手間を大幅に削減できます。 また、「デザイン以外の構成案」や「スケジュール案」などを共有すれば、 余分なヒアリング時間を省略でき、結果的に費用を抑えられるケースも多いです。

見積書のどこをチェックすべきか？格安業者の注意点とリスク検証リスト

格安・無料プランばかりに目を向けるのではなく、以下の観点も確認しましょう。

チェックリスト：

• 「基本費用に含まれている内容」の明示
• 修正回数や追加料金のルール
• サポート期間／納期条件／引き継ぎ仕様
• カスタマイズ制限・オプション料金の有無
• バックアップやCMSの権利関係

保育園が活用できる助成制度

多くの保育園が利用可能な「IT導入補助金」では、 制作費用の最大1/2〜2/3（最大450万円まで）が補助される枠もあります。 社会福祉法人、学校法人など一定規模以下の事業者であれば、 初期費用の負担を大幅に軽減できる可能性があります。

運用フェーズでかかるランニング費用の相場

更新サポート、ドメイン・サーバー管理、セキュリティ対策まで含めた 運用費用は、月額で5,000円〜2万円程度が相場です。 長期間契約になるため、

初期費用だけでなくランニングコストも加味して判断することが重要です。

業者と費用交渉する前に知っておくべき相場感と価格交渉の戦略

相場を理解した上で以下のステップを踏むと、より納得できる見積もりを提示してもらいやすくなります。

• 園の目的（募集・見学・採用強化など）を整理して伝える
• 不要な機能は除外し、段階的導入を提案する
• 原稿や写真の提供範囲を明確にし、自前準備の意思を示す
• 数社比較して、内訳を質問して納得感のある依頼を行う

集客／保護者満足／採用など目的達成に結びつく投資判断

ホームページ制作費を単なる「経費」ではなく、 「園児募集数アップ」「見学申込率の向上」「保護者の満足度」「採用応募数」などのKPIと結びつけて評価する 目的志向の投資判断が重要です。制作費用だけを見るのではなく、 それによって何を実現したいのか明確にしたうえで予算設計を行いましょう。

費用を抑えるコツは？

ホームページ制作の費用を最大限抑えられる方法としては「内製化」があります。しかしホームページ制作をできるノウハウ・時間を持っている人材は社内になかなかいないでしょう。とはいえホームページ制作に取り組むとなると社内で窓口を含めて対応するスタッフを用意する必要はあります。先に解説した通り「丸投げだと高額になる」ということも考えると、園で無理なく対応できるもの・準備できるものについては手配するようにしましょう。それによって制作会社側の工数が減少するのであれば、その分コストを抑えることが可能になります。

また、ある程度ホームページが出来上がってきた段階でのデザイン変更や仕様変更を挟んでしまうと、制作会社側の想定を上回る工数が必要になる可能性が高いです。そうなると追加費用を求められることになりますので、必ず制作会社とコミュニケーションを取りながら、イメージに沿った制作を進めていきましょう。

また、制作会社によっては初期費用を抑える代わりにその後の運用費がやや高めに設定されるケースもあります。イニシャルコストをしっかり払ってその後の運用コストを抑えるのか、あるいは逆にイニシャルコストを抑えて運用コストに寄せるのかなど、毎月の収支状況や資金状況を考えたうえで制作会社に相談するのがよいでしょう。

仕組みを知って交渉を

自分たちの業界・業種のことでない場合、「なぜそういった報酬体系になるのか」が分かりづらいことは少なくありません。しかし費用の仕組みを学んでおくと、制作会社との交渉・打ち合わせもスムーズに進んでいくでしょう。

見積もりの提示を受けた段階で少しでも疑問を感じる項目がある場合、必ず質問をして解消するようにしましょう。「より安くホームページを作る」のではなく、「適切な費用対効果で目的を達成することができるホームページ制作を行う」ために、知識を身に着けておきましょう。

どんな会社にホームページを作ってもらうべき？